休日の朝4時起床。睡眠時間2時間か…
でも、何故かシャキッと起きられる。
楽しみな事が待っていれば睡眠なんて少しで十分。
私という人間はそうゆう造りになってます。
始発で高円寺まで向かい皆と合流。
旨くて情熱のある生産者の食材を紹介する「てまひま」の植田さん
いつも世話になっている兄貴分「エスキス」村島シェフ
同世代の熱い料理人「KEISUKE MATSUSHIMA」長屋シェフと一緒に
新潟まで大人の遠足。生産者巡りに同行させて頂きました。
昨年、長野の野菜農家さんや味噌蔵などもご一緒させて頂きましたが
今回も植田さんの運転です。すみません朝早くから…
今回はまず、新潟のホンダワイナリー「フェルミエ」さんに。
醸造家の本多さんは奥様と共にワイン造りをしており
1度ランパールにも植田さんと来店してくださった事があります。
見た目も良いですが話も面白くてメチャかっこいいっす。
まずは、カーヴを見学。
年間生産量は約1.5ヘクタールで1万本。ネゴス部門もあります。
自社畑の白ワインはスペインのガリシア地方で有名なアルバリーニョのみ
果皮の厚い品種でスペイン品種と言われると重たそうですが
しっかり良い酸のあるワインに仕上がっています。
赤ワインはカベルネ フラン。ピノノワールも今年から収穫出来る予定。
ロワールの優良生産者にも勝るとも劣らない凄いワインを造っています。
樽はフランス産、ステンレスタンクも冷媒が入っていて
そのまま低温マセラシオンが可能。でっかい除梗機。
圧搾機は2種類使い、ワインは1本1本手詰め。コルクもエチケットも…
醸造学校に行っている訳では無いので難しい事は判りませんが
こだわりが半端無いっす。
そして畑へ。
アルバリーニョの畑。
晴れている日なら畑から佐渡島が見えるような場所にあり
土壌は砂質です。ブルゴーニュの様に石灰岩と粘土で出来ていないので
ピノノワールやシャルドネを造ってもブルゴーニュの様に
引き締まったミネラルを感じるワインにはならないと予想しているようです。
でも、ここはガリシア地方と同じで海産物が豊かな土地。
この場所で作られたアルバリーニョと魚介類を楽しむなんて素敵っす。
ワインとはそうあるべきだと心から思います。
栽培にボルドー液は使いますが他の化学薬品を使いたくないので
湿気が原因のベト病から木を守るため葉を落とし風通しを良くしてあります。
梅雨が明けるまで畑はそのまま草ぼうぼうです。当然除草剤など使いません。
そして、少しアルバリーニョより低い仕立てのカベルネ フラン。
まだヴェレゾン(色付き)は始まっていません。
世界広しと言えどもアルバリーニョとカベルネフランが
隣り合って植えられているワイナリーはフェルミエさんだけでは無いかと。
すぐ近くではまだ内緒の品種が植えられています…
そして少し離れた場所にある
今年初めての収穫になるであろうピノノワール。
本当に綺麗なキッチリ管理された畑。
ここの畑は密植率を上げている為トラクターが入れません。
なので、従業員の方が手で草むしりをしています。
気が遠くなるような作業…でもこうやっていい葡萄が出来上がるんですね。
自分の畑に見とれる本多さんがいました。
葡萄が出来るポジションが日本でここまで低いのは
本多さんのところだけじゃないかと言ってました。
低い位置に湿気は溜まるので高いポジションに葡萄が生るように
仕立てるのは日本の常識ですが、低く生らせる事によって
病気のリスクはあるものの葉の数を減らせるようです。
本多さんの考えでは光合成により得られる要素もあれば
葉が多すぎる事によって失われていく要素も多くあるとの事。
他にも少しだけ、プチヴェルドやピノグリなども植えられています。
どういう使い方をするのか楽しみです。
この後にワイナリーのレストランで食事しながらテイスティングに続く。