先日の土曜日はお休みを頂き
1年前から約束していたお店へお客様と食事に行って来ました。
わかる方はわかると思うので店名は伏せます。
聞いてはいましたが想像以上に凄い世界でした。
席に着きシャンパーニュをオーダー。
スタンダードキュヴェのシャルトーニュ タイエ。
結局このお店で普通だったのはこのシャンパーニュだけだった。
おもむろに取り出された白トリュフの塊約250グラムをざくざく切り
お通しの様に出される。その厚さ約4mm。
なんじゃこりゃ!この人達はアホなのか!
まわりは顔色ひとつ変えないので私も何でもないフリをして一口頂く。
香りは勿論素晴らしいが思っていたよりも優しめ。
ただサイズが大きい為中はしっとりしていてシャクシャクした食感。
もう1口行こうかと思ったのですが皆行かない。何故だ?お通しじゃないのか?
そう、お通しじゃないんですよ!箸休め的にコースを通してポリポリ行くらしい。
知らんがな!そんな設定!危うく大至急追加するところでした。危ない危ない…
序盤でこんな物追加していたら幾らあっても足りないぜ。ふー。
そして1皿目。目玉焼き~~。
ああ、目玉焼きさ。どこからどう見ても。
まあ旨いさ。他に言う事は無いっす。
白ワインが欲しくなりワインリストを求めるも無いと。
正直この手のスタイル反吐が出る程嫌いです。
出されたワインは5択。
コントラフォン2本とルイラトゥール3本。稀に見る暴力的なSuggestion。
私は主催者の顔に泥を塗るわけにはいかないので
まあいいやと2001年ルイラトゥールのコルトンシャルルマーニュを選択。
コンディションは抜群にいいです。
2皿目
フォワグラのテリーヌ&トースト。
旨い。最高にシンプルですが白トリュフのいい香りが
フォワグラの脂と合わさりたまりません。
ワインとの相性は悪い訳が無い。最高っす。
トーストに乗せたりしてみました。ごめんなさい。
何故か謝罪したくなる贅沢さ。
3皿目
鱈白子のムニエル?バターはきつくないです。
混ぜて食べて下さいとの事。これも間違いないわ。
退廃的な旨さ…言葉失うな。
ワイン当然足りない…あ~オーダーするの怠い…
でも何か欲しい。やりとりがほんと苦痛。
しょうがないので、もう1本白を下さいと。
出てきたのは先程の5択中の3本。なぜ1本減ったかは謎。
他には無いんですか?と聞くと
ルフレーヴのバタールやシュヴァリエしか無いですって。それはそれは。
なので2005年ラフォンのムルソー ヴィラージュを頂く。
コンディションはこちらも抜群です。
4皿目は
雲丹のクリームスパゲッティ
軽めのクリームがトリュフと雲丹とを上手く繋げています。
いやいやそりゃー旨いですよ。鼻がバカになりそうです。
5皿目はコンソメスープ。
これ凄かったです。
こんな綺麗なコンソメスープは初めて飲みました。
コンソメの熱で開いたトリュフの香りがまたたまらない。
そしてワインは赤へ
1993ジャン グロのヴォーヌ ロマネ クロ デ レア
ボトルコンディションはパーフェクトなのにサーヴが悪すぎ。
パニエからゆっくり注がないので2杯目からは澱が入ってしまう。
せっかくの良いワインなのに残念。
6皿目
こちらの真骨頂 牛フィレステーキ
いい牛肉って旨いですよね~。
やっぱり和牛が最高ですわ。
最後はリゾット。
シンプルっす。
言葉が無い。
是非一緒に行こうと言われ1年越しで伺ったお店は
噂通りの凄いお店でした。
白トリュフの為に作られたコースは
だんだん香りが増して行くように構成されていて
シンプルなんですが精密に考えぬかれた料理。
ポイントはスライサーでは無く包丁で切る事により
香りをより引き立たせる事や厚さの加減を行う事と
温度、油脂分との合わせ方と思われます。
高い素材を使うだけじゃないかと
思っていた自分も正直いましたが、そんな単純なものでは無かったと思います。
ただ、満足はしたものの今でも変わらない思いは
分相応で無ければ楽しめないという事。
とりあえず今の自分が楽しむには荷が重いっす…
もし、ゆとりが出来るなら5年に1回くらい食べたいかな~と。
まあ勉強になりました。
ありがとうございます!